
市川市で、災害時の避難所環境を支える新たな防災設備として、災害用トイレカー3台が導入されました。
避難所では発災直後にトイレ不足が深刻になりやすく、衛生面や体調面への影響も大きな課題になっています。
市川市はこうした状況に備え、機動的に配置できるトイレカーを整備し、災害時だけでなく平時の防災啓発にも活用していく方針です。
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市川市が災害用トイレカー3台を導入
(引用:市川市HP)
市川市は、災害が発生した際に多くの人が集まる避難所でトイレ不足が懸念されることから、避難所などの衛生環境の改善を目的にトイレカー3台を導入しました。
広報いちかわ2026年3月21日号でも、「トイレ不足を救います 災害用トイレカーが新たな仲間に」として紹介されています。
今回導入されたのは、温水洗浄便座を2つ備えた2個室型が2台、オストメイト用トイレやおむつ替えにも対応できる多機能型が1台です。
災害時に必要な機能を備えつつ、利用者の事情に応じた使いやすさにも配慮された構成になっています。
導入されたトイレカーの特徴
市川市が導入したトイレカーは、3台とも災害時の機動的な運用を意識した仕様です。市の資料では、狭い道路でも必要な場所に迅速に配置しやすいよう、軽自動車タイプを導入する予定としており、普通免許で運転できる点も特徴とされています。
導入内容は次の通りです。
2個室型トイレカー(2台)
温水洗浄便座を2つ備えたタイプで、避難所などで同時に複数人が利用しやすい仕様です。災害時はトイレ待ちが大きな負担になりやすいため、個室を2つ確保している点は実用面でも大きな特徴です。
多機能型トイレカー(1台)
オストメイト対応の設備に加え、おむつ替えもできる多機能型です。高齢者、障がいのある方、乳幼児連れの家庭など、避難所ではさまざまな立場の人が利用することを考えると、こうした設備の整備は避難生活の質に直結する内容といえます。
なぜトイレカーが必要なのか
市川市は、防災会議の資料の中で、大規模地震で被災した場合、液状化などにより下水道に被害が生じ、水洗トイレが使えなくなることを想定しています。
そのため、災害時にトイレを必要な場所へ機動的に配置し、避難所環境を迅速に改善することを目的としてトイレカーを導入すると説明しています。
また、市議会資料でも、発災後の初動対応を強化し、狭い道路でも迅速に配置できるよう軽自動車タイプを導入する予定とされていました。
トイレの確保は食料や水と同じように避難生活の基盤となるため、災害時にすぐ使える移動式トイレを持つことは、実務的な防災力の強化につながります。
災害時だけでなく平時にも活用へ
市川市は、トイレカーを災害発生時の使用だけでなく、防災訓練やイベントでの災害時トイレの重要性を伝える啓発活動にも活用していく方針です。さらに、被災した他自治体への支援にも使っていくとしています。
防災会議資料でも、平時には大規模災害対応合同訓練、市民が集うイベント、防災公園などでの展示を通じて、市民の防災意識の向上につなげる考えが示されていました。
災害用設備を平時から見える形で運用することで、非常時の備えを身近に感じやすくなりそうです。
市川市の防災対策として注目される設備
避難所の環境改善では、食料や毛布だけでなく、衛生環境の確保が大きな課題になります。
特にトイレは我慢による体調悪化や、衛生状態の悪化にもつながりやすいため、迅速に使える設備があるかどうかは重要です。
市川市が今回整備したトイレカーは、避難所生活の初期段階を支える設備として注目されます。これは市が示した「初動対応の強化」や「迅速な避難所環境の改善」という目的とも一致しています。
2個室型と多機能型を組み合わせて導入したことで、利用人数への対応と多様なニーズへの対応の両方を見込んだ構成になっている点も、市川市の防災整備の特徴のひとつです。
公式情報
市川市の公式情報では、災害用トイレカー3台の導入と、2個室型2台、多機能型1台という内訳が紹介されています。問い合わせ先は地域防災課です。
まとめ
市川市が導入した災害用トイレカー3台は、避難所で課題になりやすいトイレ不足と衛生環境の改善に向けた新たな防災設備です。
温水洗浄便座付きの2個室型2台と、オストメイト対応やおむつ替えにも対応する多機能型1台という構成で、災害時の実用性に配慮した内容になっています。
市川市では、災害時の利用だけでなく、防災訓練やイベント、啓発活動、さらに他自治体への支援にも活用していく方針です。市内での防災対策の動きとして、今後も注目を集めそうです。










