オリンピック市川店|2026年1月閉店へ|50年の歴史が動き出す市川駅前のいま

市川駅前の“顔”として親しまれたオリンピック市川店が閉店

JR市川駅の北口エリアで長く営業してきた「オリンピック市川店」が、2026年1月18日に閉店することが発表されました。市川駅前は近年、再開発の動きや商業施設の入れ替わりが続いていますが、今回のニュースはその流れを象徴する大きな出来事と言えます。
オリンピック市川店は地元住民の生活動線にしっかり組み込まれていたため、閉店後の買い物環境や駅前のにぎわいにも影響が出ると考えられています。

松坂屋ストアから百貨店、市川松坂屋、そしてオリンピックへ

オリンピック市川店が入居する道口ビルは、1971年「松坂屋ストア市川ショッピングセンター」として開業しました。その後1977年に百貨店「市川松坂屋」に転換し、市川駅前におけるショッピングの中心的存在となりました。
松坂屋閉店後の2000年からは「オリンピック市川店」として再スタートし、生鮮食品を扱わないディスカウント型店舗として、日用品・生活雑貨を求める地域住民に長年支持されてきました。
TSUTAYAやペットショップなど、かつては複数テナントが入居していた時期もあり、市川駅前の“商業拠点”として50年以上続いた歴史があります。

閉店理由は「建物の老朽化」および「耐震基準の問題」

今回の閉店で特に注目されているのが、建物の老朽化と耐震性の課題です。1970年代に建設された商業ビルの多くは、現在の耐震基準を満たすために大規模改修が必要となりますが、改修費は莫大なものとなります。道口ビルも例外ではなく、改修が難しいことから閉店という決断に至ったとされています。
市川駅前という多くの人が利用する場所であることを踏まえると、安全性を最優先する判断は理解できます。近年は全国の駅前でも「老朽化した商業ビルの閉鎖→再開発」という流れが進んでおり、市川もその潮流の中にあると言えるでしょう。

オリンピック市川店閉店後、市川駅前の買い物環境はどう変わる?

オリンピック市川店は、市川駅前の商業施設の中でも“安く日用品を揃えられる店”として役割が大きく、閉店は生活者の行動に直結します。特に周辺に同じカテゴリの店舗が限られていることから、日用品を求める人々の動線が変化することが予想されます。
また、アイアイロード市川の通りに位置していたため、テナント撤退による商店街全体の人流の変化、にぎわいの低下、空き店舗問題などにも波及する可能性があります。

閉店後の再開発に注目が集まる

道口ビルが今後どのように扱われるのかは、市川駅前の未来を左右する大きなポイントです。建物の老朽化が閉店理由である以上、取り壊しや建て替えを含む再開発の可能性が高いと予想されます。
実際、全国の駅前では「老朽商業ビル→新商業施設・複合施設・住宅複合ビル」への建て替えが進んでおり、市川駅前もまた同様の再開発が進行する可能性があります。
再開発によって、街のにぎわいが復活した例は多く、市川でも新たな商業機能や暮らしを支える施設が生まれる可能性があります。

市川駅前の景色が変わる転換点

オリンピック市川店の閉店は、市川駅前の歴史が大きく動くタイミングです。松坂屋から続いた50年以上の商業の歴史は一区切りを迎え、街が次のステージに踏み出す準備期間ともいえます。
駅前の利便性向上、新しい商業施設の誘致、再開発による街の活性化など、これからの動きは市川市民にとって大きな関心ごとになるでしょう。
寂しさを覚える一方で、未来へ向けた再生の入り口でもあります。市川駅前がどのような姿に変わっていくのか、今後も注目していきたいところです。

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