地名に池、沼、川などの漢字が入っている地域は災害に弱いと聞いたことがある人も多いと思いますが、これは結構あたってるんです。
もともと沼があった、池があった、川が近くにある、という事実から地名がつけられているエリアが多いのです。
ということは、そのあたりの地盤は軟弱地盤であるケースが多いですよね。
市川市も江戸川をはじめとする川がたくさんありますし、南部は埋立地も結構あります。
市川市は結構地盤が弱く、災害に弱いとされている市であるのは事実なのです。
市川市では「市川市防災カルテ」を発行しており、小学校区ごとの地域の特徴と災害予想がわかるようにしています。
災害大国日本と言われていますので、すでにハザードマップなどで自分の自宅などの災害想定は頭に入っているという方も多いかもしれませんが、
これを期に、今一度「防災カルテ」を確認して、ご自身のエリアに災害が起きた場合の想定被害予想や避難所、また家族との連絡方法などを再確認してみてはいかがでしょうか。
Contents
市川市防災カルテは小学校区毎にまとめられています!
(防災カルテのエリア分け:引用>>市川市HP)
市川市防災カルテのエリア分けは小学校区毎に振り分けられています。全部で39のエリアに分けられ防災カルテが発行されています。
ご自身の自宅や職場のあるエリアのものを確認しておきましょう。
また、自宅や職場が学区の境目付近にある場合は、隣のエリアの防災カルテにも目を通しておくと、実際に災害が起こったときに役立ちます。
市川市防災カルテはどんな情報が載っているのか?
カルテNo.1の市川小学校エリアの防災カルテを参考にどんな情報が載っているか、みてみたいと思います。
地区・人口・建物概況と災害リスク評価
(各概況と災害リスク評価)
最初に防災カルテの1ページ目には、エリアの位置・地区・人口・建物の概況が記されています。
都市基盤の状況や、人口の割合(世代の割合)、建物の構造(旧耐震の割合)などがまとめられていますね。
市川小学校エリアでは、比較的新耐震の建物も多く、非木造の建物が多いことから、大地震の際の建物倒壊や延焼リスクは木造密集エリアよりも低いと考えられますね。
このようなリスク量を弱み、強み別にリスク評価として、チャートでわかりやすく示してくれています。
弱みを見ると、市川小学校エリアでは地震よりも真間川や江戸川氾濫の水害の方がリスクが高そうです。
強みのチャートを見ると、災害規模にもよりますが、人口が多い分、避難所、避難場所の受け入れキャパがオーバーしてしまうリスクがあります。
また災害時の緊急車両の通行に関しては、かなり弱いことがわかります。
防災関連施設や被害想定、防災上の課題と対策の方向性
(防災関連施設、被害想定、防災上の課題と対策の方向性)
防災カルテの2ページ目には、避難所などの防災関連施設の情報が載っています。
さらに市川市が想定する、被害想定結果を地震と風水害に分けて、想定値として記してあります。
また、防災上の課題点や防災対策の方向性が、そのエリア毎にまとめられていますので、個人の災害への取り組みも非常に参考になりますね。
防災マップ
(防災マップ)
防災カルテの3ページ目には防災マップが載っています。
そのエリアの区域や道路情報、避難場所などの位置関係がわかるようになっています。
地震および浸水リスクの可視化
(地震リスクの可視化)
(地震および浸水リスクの可視化)
(浸水リスクの可視化)
4ページ目以降は地震と浸水が発生した場合のリスクをマップ上に色付けして、リスクを可視化して示されています。
市川小学校エリアであれば、やはり、災害としては江戸川氾濫が一番の自然災害リスクになりそうですね!
市川市防災カルテは市川市HPでダウンロードしておきましょう!
市川市の防災カルテは、市川市のホームページでダウンロードできるようになっています。
ご自身の自宅や職場のエリアの防災カルテの確認と、隣接の防災カルテも確認しておけば、避難の際に役立つかも知れませんね。
いざという時、ご自身のエリアの防災カルテの内容を知っているのと知らないのとでは、大きな差になると思いますよ。
まとめ:災害時対応は起こってからではなく、事前に家族で話しておきましょう!
防災マップの色を見て、不安になったり、このエリアに住むのは危険なのだろうか?住まない方が良いのか?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
今の日本の災害を見ていると、どこに住んでいるから安心ということは皆無だと思います。
むしろ、自分の住んでいる場所、働いている場所がどういう状況になり得るのかを確認して、災害が起こった際にどうするか?
それを家族と話し合っておくことが必要です。
そのためにも市川市の防災カルテをダウンロードして、一度家族と避難場所、避難経路、連絡手段などを話し合ってみてください。